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【製図なし超時短】ベビー子供パジャマの型紙を作る方法【ニット専用】

ネイビーちゃん
子どものパジャマを作りたいけど、本格的な製図はわからないしそもそも面倒・・・すぐできる簡単な方法はないの?

 

こんな疑問にお答えします。

 

この記事の内容

  • 製図なし型紙を作るために必要なもの
  • 製図なし型紙を作る際のポイントと注意点
  • 製図なし型紙の作り方
  • 簡単に作れる子ども服の本の紹介

 

こんな方におすすめ

  • 本格的な製図は面倒
  • なるべく簡単・短時間で作りたい
  • ニット素材の部屋着orパジャマを作りたい
  • 持っている服と似たような形のものを作りたい
  • 多少の誤差は気にしないタイプ

 

みなさん、こども服を作るのは好きですか?

 

小さなサイズ感と、こども服ならではのデザインは、作り手としても楽しいものですね。

 

ただ、サイズ変動が激しいこども服。

 

じっくり時間をかけて作品を作ることも素敵ですが、普段着に関してはなるべく短時間で作りたいという気持ちの人もいるのではないでしょうか。

 

今回は超時短で型紙製作をする方法をご紹介します。

 

部屋着やパジャマ程度なら簡単に型紙が作れるようになります。

 

型紙作りすら面倒、という人は簡単に出来るこども服の本もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

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【ニットで簡単】ベビー子どもパジャマの作り方【普通のミシンでOK】

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持ってるパジャマをなぞって型紙づくり【ニット限定】

 

「ハロウィンパジャマ作って〜!」

 

先日、息子が急に発言しました。

 

ハロウィンパジャマとはなんぞや?と問いただすと、おもむろに何かを描きはじめました。

 

パジャマのデザイン画です。

 

我が家のお抱えデザイナー(6歳男児)によるデザインはこちらです。

 

パジャマのデザイン画

 

なるほど!

 

色とかぼちゃのポケットでハロウィンぽさを表現したようです。

 

デザインは至ってシンプルです。

 

これならすぐ作れそうだと思ったものの、Tシャツとズボンの型紙がありません。

 

デザイナー本人はパジャマをご所望のことと、私自身が短時間で完成させたかった理由から、型紙作りを超時短で仕上げました。

 

その方法は、

 

いま持っているパジャマの形の線をなぞる、です。

 

いま使っている服をなぞればサイズを計算する必要がないですし、出来上がりのイメージもつきやすいです。

 

超時短できます。

 

ただし、なぞるだけの型紙作りは注意点もあります。

 

しっかり確認してから作りはじめましょう。

 

ちなみに、どんなパジャマが出来上がったかは、【ニットで簡単】ベビー子どもパジャマの作り方【普通のミシンでOK】でご紹介しています。

 

型紙作りのポイントと注意点

 

なぞるだけ型紙作りのポイントと注意点はこちらです。

 

 

①:ニット生地にのみ対応

②:型紙作りに使う服は洗濯&アイロンを済ませた状態にしておく

③:メリハリのある線の引き方をする

④:袖山部分のみ製図のようなことをする

 

 

:ニット生地にのみ対応

 

今回の型紙作りは、伸縮のあるニット生地の使用を前提としています。

 

型紙作りに使うお洋服は、縫製済み、おそらく幾度となく着用&お洗濯されているものでしょう。

 

そういったお洋服は、どうしても多少のヨレや歪み等が出ています。

 

それを基本として型紙作成していく今回の方法は、伸びない生地には不向きです。

 

伸びない生地は、型紙の形がシルエットや着心地に直結してしまうからです。

 

もちろんニット生地でも型紙はとても重要です。

 

ただ、体の動きに合わせて伸縮するニット生地は、型紙の多少の不備はカバーしてくれます。

 

部屋着程度なら問題なく着られる、とても良い仕事をしてくれる生地なのです。

 

:型紙作りに使う服は洗濯&アイロンを済ませた状態にしておく

 

これはすぐ想像できるかと思います。

 

さっきまで着ていたお洋服をそのまま脱いで型紙作りに使わないでください。笑

 

伸び、ヨレその他でそれはもうシルエットがめちゃくちゃになってしまいます。

 

いちど洗濯乾燥して、アイロンでシワも伸ばした状態にしておきます。

 

:メリハリのある線の引き方をする

 

これは「型紙の作り方」で詳しく説明していきます。

 

書いた線に対して直角や垂直に線を引いたり、中心線で左右対称にする等、要所要所でポイントを押さえて書いていくときれいに仕上がります。

 

:袖山部分のみ製図のようなことをする

 

製図なしと言いましたが、すみません。

 

袖の部分の山なりになっている部分のみ、少しだけ製図のようなことします。

 

袖の部分は重要なのと、縫い付けられている状態では袖山の形状がわからないためです。

 

ややこしい計算等はいっさい無いので、大丈夫です。

 

必要なもの

今回使用するのはUSAメーカーのパジャマです

 

必要なもの

  • 作りたいデザインのパジャマ(洗濯アイロンを済ませておく)
  • ハトロン紙(製図用紙)
  • 方眼定規(50cmがあると便利)
  • メジャー
  • 鉛筆
  • 消しゴム
  • ルレット(ギザギザのもの)

 

 

筆記用具と基本的な裁縫用具があれば大丈夫です。

 

普通の定規でも使えますが、縫い代をつけて紙をカットするので方眼定規があると便利です。

定規の長さは50cm、最低でも30cm以上のものを使いましょう。でないと線をつなげるのが大変になります。

 

ルレットは通常のギザギザしたタイプのものや先が丸いソフトタイプ、まん丸のヘラタイプがありますが、ギザギザタイプが一番跡が付くので見やすいです。

 

型紙の作り方

 

Tシャツ、ズボンの順に型紙を作っていきます。

 

はじめにも書きましたが、要所要所でポイントを押さえて描いていくことがきれいに仕上げるコツです。

 

Tシャツの身頃を作る

 

まず、紙端から2cm上、平行に鉛筆で線を引きます。

 

線の長さは適当でよいです。

 

この2cmの幅は裾の縫い代なので正確に。

 

 

Tシャツを用意します。

 

書いた線の上にTシャツの裾を合わせ、置きます。

 

線の上に裾が真っ直ぐ乗るように、きちんと置きます。

 

両肩と衿ぐり、脇の線をなぞります。

 

脇は片側のみなぞり、もう片方は脇と裾幅の位置に印をつけるだけで大丈夫です。

(タテ半分はあとで反転して写しますので)

 

 

なぞる線はあとから描き直すので、なんとなくわかる程度で大丈夫です。ふんわりでOK。

 

 

このくらいふんわりでいいです。

何度も言いますがなぞった線はあとできれいに描き直します。

 

 

次は袖ぐり(アームホール)を描きます。

 

袖ぐりはもう縫いついちゃってるのでなぞるわけにもいかないので、定規で描いていきます。

 

袖ぐりを描くポイント

  • 肩山の線は、肩線に対して直角に線を描く
  • 袖ぐりのラインは定規を曲げてなぞる

 

 

肩山から1.5cmくらいまでの線は、肩線に対して直角に描きます。

 

そうすることにより、前後の身頃の肩をつなげたとき肩山が真っ直ぐになります。

 

この1.5cmは目安なので、Tシャツの形状によって調整していただいて大丈夫です。

 

 

袖ぐりは方眼定規を縦にして、ぐにゃっと曲げて使います。

 

肩と脇の印に定規を合わせて曲げたら、そのまま押さえながら線を描きます。

 

定規を押さえながら線をなぞるのがひとりだとちょっと大変かもですが、がんばりましょう。笑

 

ちなみに、洋裁道具のカーブ定規があると一発です。

 

 

袖ぐりができました。

 

 

身幅、裾幅の真ん中に中心線を引きます。

 

中心線を描くポイント

裾線に対して直角に線を描きます

 

 

併せて脇の線もきれいに引き直します。

 

 

後ろ衿ぐりを描きます。

 

後ろ衿ぐりのポイント

  • 衿ぐりの中央部分は中心線に対して直角に描く
  • 曲線は方眼定規を曲げて描く

 

はじめに服をなぞった線は衿ぐり布の線なので、身頃の線を描きます。

 

衿ぐり布の幅分(今回のTシャツの場合は1.5cm)下がった箇所から並行に衿ぐりの線を描きます。

 

肩幅も衿ぐり布の幅分下がります。

 

この段階で前衿ぐりも一緒に書いてもいいです。前衿ぐりの描き方↓

 

 

描き終えたら、中心線で半分に紙を折ります。

 

 

身頃周りにぐるっと縫い代1cmをつけます。

 

 

身頃と縫い代の線をルレットでゴリゴリします。

 

 

紙を開いたら、反対側のルレット線をなぞります。

 

なぞったら縫い代の線でカットします。

 

次は前衿ぐりを描きます。

 

手順は後ろ衿ぐりを描くときに一緒に仕上げてもいいです。

 

 

前の衿ぐりは、まずTシャツを半分にきれいに折ります。

 

後ろ衿ぐりから前衿ぐりまでのタテの長さを測ります。(衿ぐり布は除く)

 

 

測った長さ分下がった箇所から、前衿ぐり線を描きます。

 

書き方は後ろ衿ぐりと同じです。後ろ衿ぐりを確認する↑

 

衿ぐりの線に縫い代を描き足し、中心線で半分に折りルレットで写します。

 

 

身頃ができました。

 

袖を作る【少しだけ製図あり】

 

次は袖を作っていきます。

 

袖のポイント

  • 袖山線に対して、袖口と袖山の線は垂直に描きます
  • 袖ぐり部分だけは製図っぽいことをします

 

 

紙にヨコ線を引きます。(長さは適当でOK)

 

 

Tシャツを袖下の縫い目に合わせて、半分にたたみます。

 

袖を、書いた線に対してまっすぐ置きます。

 

袖下、袖口の線をなぞります。

 

使用しているのはリブ付きのTシャツですが、今回は簡単に仕上げるためにリブなし仕様の型紙です。

 

袖山線がタテになるように、紙をくるっと90度回します。

 

袖の製図(のようなもの)

 

本来ならば前と後ろで袖山の形状は違いますが、今回はニット生地ということと、簡単にするために前後同じ形状です。

 

 

まず、袖山と袖下を直線で結びます。(これがアームホールの長さです)

 

次に、結んだ線の真ん中(中心)に印をつけます。

線の真ん中の位置は、測って÷2してください。

 

 

等分した線のうち、袖山側の線のさらに真ん中(つまりアームホールの長さの4分の1)から、上に1cm上がった箇所に印をつけます。

 

袖下側の線は逆に0.5cm下がった箇所に印をつけます。

 

袖山〜1cm上〜線の真ん中〜0.5cm下〜袖下、と順番に通りながら、なだらかな線を描いていきます。

 

ここでも方眼定規をうまく曲げながら描きましょう。

 

ちなみに、洋裁道具のカーブ定規がある方はそれを使うとカンタンです。

 

 

線を引くポイントをご説明します。

 

  • アームホールの線に対して直角に線を伸ばす
  • 袖山部分もほんの少しだけ直角になるように引きます

 

 

アームホールが描けたら、周りに縫い代1cmをつけます。

裾だけ縫い代2cmです。

 

 

袖山線で半分に折り、ルレットで写します。

 

 

縫い代の線でカットしたら袖の型紙は終了です。

 

ちなみに

 

ちなみに、今回作った型紙は袖下部分がかなり湾曲しています。

 

それは見本にするパジャマがUSAメーカーのものを使ったので、袖幅がかなり細いからです。

(アメリカはよく伸び〜る生地を使ってピタピタのサイズ感で着る感じが主流なのかな)

 

日本のメーカーのパジャマで作ると画像ような形になるかと思います。

 

衿ぐり布を作る【ただの四角い布】

 

衿ぐり布は衿ぐりを包む布です。

 

ただの四角い布なので、型紙を作らずに裁断するとき布に直接描いてもいいです。

 

衿ぐり布のポイント

衿ぐり布は衿ぐりの長さから4分の1差し引いた長さで作る

ポイントに印をつけておく

 

 

衿ぐり布の長さ=(衿ぐりの長さ)×0.75+縫い代2cm

 

衿ぐり布の幅=(衿ぐり布の幅)×2+縫い代2cm

 

なんだか難しそうに見えるでしょうか?

 

要は、衿ぐりの長さの4分の1を引いた長さが衿ぐり布の長さです。

 

なので、衿ぐりの4分の3、つまり×0.75して縫い代2cm足した長さになるわけです。

(例:衿ぐり20cmの場合・・・20×0.75+2=17 衿ぐり布の長さは17cm)

 

布の幅は測った長さを倍にして縫い代を足しただけです。

 

 

衿ぐり布には印をつけておきます。

 

印をする箇所は右肩山線と前後の衿ぐりの中心にあたる箇所です。

 

ポケットの型紙を作る【必要な場合】

好きな大きさ、形でOK

 

ポケットをつける場合は型紙を作ります。

 

好きな大きさや形で作りましょう。

 

今回はハロウィンパジャマなのでカボチャの形を鉛筆で描きました。(かなりテキトーです汗)

 

ズボンを作る

 

ズボンを作ります。

 

ズボンのポイント

  • 前後のパーツをつなげて型紙を作る
  • ウエストゴム通し部分は折り返した時に縫い代が足りなくならないよう、必要に応じて描き足す

 

 

まず、横に直線の基本線を引きます。

 

 

ズボンを股下の縫い目に合わせて、半分にたたみます。

 

前後のパーツで幅が違う場合は脇線がズレます。

その場合も股下の縫い目でたたみます。

↑画像は脇線がズレたズボンです。

マミィ

 

  1. ズボンの脇を、書いた線に対してまっすぐ置く
  2. 股下、裾口の線をなぞる
  3. 後ろウエスト中心から線をなぞる

 

 

ふんわりなぞったら、線をきれいに描き直します。

 

 

後ろ股上の縫い目でたたみ、線をなぞります。

 

こちらも、ふんわりなぞったら線をきれいに描き直します。

 

 

前のウエスト線を描きます。

 

ズボンを股下の縫い目でたたみ、前衿ぐり同様に後ろから前までのタテの長さを測ります。

 

長さ分下がったところから脇の位置までをつなげます。

 

 

周りに1cmの縫い代をつけます。(裾のみ縫い代2cm)

 

 

脇線で半分に折ったら、ルレットで写します。

 

ウエストは前ウエストのみ写します。

 

ウエストの縫い代の描き方

 

今回ウエストには2cm幅のゴムを通すので、縫い代は3cmとります。

 

入れたいゴムの幅は好きなように決めていただいてよいです。

縫い代はゴム幅+1~1.5cmを目安にしてみてください。

 

 

  1. 前ウエスト線で後ろに紙をたたむ
  2. 縫い代線をウエストから3cm程下までルレットで写す(だいたいでOK)

 

脇の線を写すことで、折り返したときに縫い代が足りなくならないようにします。

 

 

後ろウエストも同様にルレットします。

 

 

ルレットの線をなぞったら、縫い代線で紙をカットします。

 

縫い代の不足分を確認する

 

まず、型紙のウエスト縫い代を折ってみてください。

 

折り曲げられないようなら縫い代が足りないので不足分を確認します。

 

 

ウエストの縫い代を脇の線でカットします。

 

 

ウエスト出来上がり線でたたんだら、カットして開いた箇所の長さを測る。

 

※服によっては、むしろ縫い代が余る場合もあります。そのときはなにもしないでOKです。

 

 

脇で足せないので、中央部分に縫い代を足します。

 

今回は後ろ側が足りなかったので、後ろ中央側で縫い代を足しています。

 

完成

 

おつかれさまでした。

 

簡単な型紙の本【歩きはじめた子どものために】

 

時短とはいえ型紙作りはやっぱり面倒!という人のために、子ども服の本もご紹介しておきます。

 

 

文化出版局

歩きはじめた子どものために 女の子にも男の子にも着てほしい

著者:神山 二美

 

80~100サイズまでのシンプルな型紙で、作り方の解説がとても丁寧

 

本のタイトル通り、女の子にも男の子にも着られるようにと、性差をあまり感じないシンプルなデザインが特徴の型紙です。

 

そして、作り方が図解で丁寧に記載されていて、とてもわかりやすいです。

 

私もこの本で何回も作っていますが、シンプルなぶん生地や装飾でアレンジしやすいことも魅力です。

 

サイズは80~100までと幼児向けですが、体型に合わせた型紙の補正方法などの説明があったりもします。

 

こんな方におすすめ

  • 洋裁初心者の方
  • シンプルなデザインが好きな方
  • アレンジしやすい型紙を探している方

 

 

まとめ

 

なぞるだけの型紙作りも、要点を押さえながら描いていけばきちんと仕上げることができます。

 

次回はこの型紙を使ったパジャマの作り方をご紹介します。

 

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