こんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- そもそも裏側まで気にする必要はあるのか?
- 園帽子の日よけ裏側をきれいに仕上げる方法【コツあり】
- 【即席】接着芯を貼ってカバーする方法もあり
前回の記事では、園帽子のアレンジ方法についてご紹介しました。
詳しくは、
>>【定番3箇所】保育園・幼稚園帽子のアレンジ・デコレーション方法
でご説明しています。
そのアレンジでは刺繍やアップリケなど、縫い付ける作業を伴うものが多いです。
そうすると、裏側は糸の行き交う線だらけになってしまいます。
表から見えない部分ではありますが、それが気になる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、裏側を綺麗に仕上げる方法をご紹介しています。
こんな人におすすめ
- 園帽子裏側も見た目よく仕上げたい
- 裏側の糸が肌に触れないようにしたい
手間は増えますが、作業自体は簡単です。
ちなみに今回は、帽子の日よけ部分の裏側についてのお話になります。
ふとした時に見える裏側もきれいだと、帽子全体がスッキリして見えますので、ぜひ参考にしてみてください。
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【定番3箇所】保育園・幼稚園帽子のアレンジ・デコレーション方法
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【結論:気にしなくてOK】そもそも園帽子の裏側って見る?
結論から言うと、基本的に気にする必要はないです。
帽子の着脱の際など、裏側が見えるシーンはちょいちょい出てきます。
【きっかけ】チーム分けで帽子の表裏を使うシーンがあった
参考までに、私が帽子の裏側を気にするようになったきっかけをご紹介します。
それは、園での遊びでのチーム分けを帽子の裏表で区別していたことです。
とはいえ、チーム分けするほどの遊びができるようになるのは年長さんか、早くて年中さんあたりかな、と思うので気になる頻度としては少ないです。
それに、当の本人や周りの人も気にしていません。笑
となると自己満足の部分も否めませんが、
今回ご紹介する処理をすることによって、見た目のきれいさだけではなく、着用するとき糸のごわつきが直接肌に当たることを防ぐメリットもあります。
前置きが長くなりましたが、次は肝心の方法についてご紹介します。
【方法】縫い目をほどいてから装飾する
裏側を綺麗に仕上げる方法は、いたってシンプルです。
裏表の縫い目をほどいてから表地に装飾し、また縫い合わせる、という作業をするだけです。
冒頭でも触れましたが、この方法は日よけ部分だけに用いることをおすすめします。
頭部分までほどくとなるとだいぶ分解しなくてはならなくなるので、帽子の構造に慣れている人でないと最後の組み立てが難しいです。
気軽にほどいて出来るのは日よけ部分までかな、と思っています。
必要な道具と材料
基本的な裁縫道具のほかに必要な道具と材料はこちらです。
必要なモノ
- リッパー
- ほつれ止めピケ
- ミシン糸60番(表地と裏地の2色)
縫い目をほどく
まず、リッパーで周りの縫い目をほどきます。
生地も切ってしまわないように注意しながらほどきます。
日よけが取り外し可能の場合、取り外して作業します。
日よけの付け根までほどきます。
【ポイント】ほつれ止めピケを縫い代に塗る
ここで、ほつれ止めピケの登場です。
今回の作業のポイントでもあります。
布用のほつれ止め液ですが、その名の通り布端などに塗るだけでほつれを防いでくれます。
裁縫だけではなく、既製のお洋服やストッキングのほつれ止めなどにも使えるので、1本あるとかなり便利です。
裁縫ではなく日常の補修に使いたい、という人は筆ペンタイプもおすすめです。
布端に液を塗ります。塗る液の幅の目安は3mmです。
表地、裏地両方の布端に塗ります。
液がはみ出たり、滲み出たりするので、下にいらない布や紙を敷くといいです。
それから、アルコール臭がするので換気できる場所で作業しましょう。
塗りおわったら乾くまでしばらく待ちます。
(乾くまでの時間は個人的な感覚で2〜3時間、液の量によります)
【疑問】なぜほつれ止めピケを塗るの?
その後の装飾作業をしやすくするためです。
刺繍やアップリケなどの作業は布をたくさん触ります。
なので、ピケを塗ることで、作業中に縫い代がほつれてしまうことを防いでくれます。
ストレスフリーで作業に集中できるので、効率もアップです。
装飾する(刺繍・アップリケなど)
ほどいた表側に装飾します。
刺繍やアップリケなど、お好きなものを施してください。
アイロンワッペンなど、裏側に影響のないものはこの時点でまだ付けなくてOKです。
作業の最後に付けます。
そのほうが仕上げの邪魔にならずにすみます。
表裏を合わせてまち針で止める
日よけ布の表裏を突き合わせてまち針で止めたら、しつけします。
このとき、両方の縫い代は内側に折り込みながら合わせます。
もともと折り込んでいだ折り跡がそのまま残っていると思うので、そのまま手で折り込めるはずです。
そんなときは、裏地側が気持ち内側にくるように合わせれば大丈夫です。
表裏を縫い合わせる
ミシン糸を用意します。
そのとき、上糸は表地の色、下糸は裏地の色を選びます。
表地を上にして周りをステッチします。
ステッチ幅の目安は布端から2mm程度のところです。
縫い代が狭いので、ステッチ幅が太くなると合わせがはずれるのでご注意を。
(お好みで)アイロンワッペンなどを付ける
最後に、お好みでアイロンワッペンなど貼り付ける系の装飾をします。
完成
おつかれさまでした。
【即席】接着芯を貼るだけでもOK
そんなときは、裏側に接着芯を貼るという方法もあります。
この方法は既製品でもよく使われています。
お洋服の場合、硬めの刺繍などが肌にあたるのを保護する目的で貼られていますね。
見かける人も多いかと思います。
園帽子の場合は、肌への保護はもちろん、裏地と同色系の接着芯を貼ることで糸を目立たなくすることができます。
実際、私も接着芯を貼って仕上げたことがあります。
完成品をほどくのがちょっと不安、なんて人にも手軽でいいかもしれないです。
方法も画像のとおりですが、
装飾されている範囲より大きく接着芯を切って、アイロンで貼るだけです。
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接着芯は不織布ではない素材のやわらかいものを選びます。
帽子裏に貼るだけの量ならごく少量で済むので、100均などで探してみてもいいと思います。
まとめ
帽子裏は普段見えないところだからこそ、どこまでこだわるか?悩むところではないでしょうか。
作り終えたあとはある種の達成感があるはずです(笑)
参考にしてみてくださいね。