こんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- 名札(ゼッケン)の素材の選び方
- アイロン接着の方法
- ミシン縫いの方法
- 手縫いの方法
気温が上がるとプールの季節を感じますね!
新型コロナウイルスの規制がほぼ解除されました。ということで、園や学校でプールの授業も通常実施になってきたのではないでしょうか。
さて、集団行動といえば持ち物記名は必須事項ですよね。
こと水着に関しては「名札(ゼッケン)」を付けることを指定される事が多いです。
この記事では水着のように伸びる素材に名札を付ける方法をご紹介しています。
水着に付ける名札の素材の選び方
まず、名札の素材はどれを選べばよいのか、という話です。
水着の伸びる特性を邪魔しないよう、同じストレッチ素材にしましょう。
これに関しては、100均やスーパーの手芸コーナー等で気軽に手に入りますし、名称も分かりやすく書いてあるので迷うことはないと思います。
こんなかんじで「のびる」だとか、「ストレッチ」「水着用」とか書かれていて、分かりやすいです。
ちなみに、スクール用として売られている水着にはあらかじめ名札用ゼッケンが付属している事も多いです。ありがたいです。
ミシンと手縫い、どっちがいいの?アイロン接着だけではダメなの?
水着という特性上、よく伸び運動量も多いことに加えて長時間水に浸かりますので、負荷が多いです。
なので、できれば縫い付けるのも併せて行っていただくことをおすすめします。
なるべく縫いたくない、という方は。
一旦アイロン接着で使用してみて、その後、剥がれてきたら改めて縫い付ける、という方法でもよいと思います。
ミシンでも手縫いでも、そこまで仕上がりに差は生じません。
慣れている方か、お好きな方でやってみてくださいね。
アイロン接着の方法
ここでは基本的な接着方法をご紹介していますが、アイロン接着される際は、まず使用するゼッケンに記載されている使用方法をご確認ください。
今回こちらのスイムパンツに名札を付けたいと思います。
布を切る前に、タテとヨコに軽く引っ張ってみてください。
伸びる加減に強弱がある場合は、よく伸びる方が横になるようにカットしましょう。
付けたい場所にゼッケンを置きます。
アイロンをドライ中温にセットします。
湿らせたあて布をして、30〜40秒強く押し当てます。
アイロンはこすらないようにしましょう。
裏側も同様にあて布をしながらアイロンし、よく接着させます。
布が完全に冷めるまで待ちます。
アイロンする際は、必ずあて布をしてください。また、高温や必要以上の時間押し当てすぎるとゼッケンや水着が溶ける可能性があります。
慎重にアイロンしましょう。
これでアイロン接着は完成です。
ミシンでの付け方
ミシン糸
レジロンニット用ミシン糸(50番)
ミシン針
ニット用ミシン針(普通地用11番)
上記のようにニット用のミシン糸とミシン針を用意していただくのが一番良いですが、今回は名札付けのみなので、わざわざ購入したくない方は普通地用の針と糸でも大丈夫です。
今後ニット類の物を作る予定のある方は、あっても困らない物ですよ。
ミシンで縫う縫い目の種類を選びましょう。
上の画像はゼッケンの上に3種類縫ってみました。
縫った後生地を引っ張ってみましたが、縫った後も伸び率が良かったのは伸縮縫いとジグザグ縫いでした。
とはいえ今回は名札付けなので、縫う距離が短い&レジロンを使っているので直線縫いでもいけそう、といった感触です。
普通糸を使う方は伸縮縫いかジグザグ縫いにしましょう。
この記事では縁かがりも含めてジグザグ縫いで縫うことにします。
名札周りを一周ぐるっとミシンします。
縫い始めと縫い終わりは1~2cm重ねます。
縫い終わりは長めに糸を切り、裏で玉結びします。
もしくは縫い終わりのみ少し返し縫いしてくだい。
心がけたいこと
肌に直接触れる部分なので、糸が重なって厚くなることをなるべく避けましょう
完成です。
帽子も同様にやってみます。
名札を付ける位置に置きます
あて布をしてアイロンします
完全に冷めるまで待ちます
名札周りをミシンで縫ったら完成です
手縫いでの付け方
使用する糸
手縫い糸(30〜50番)
ポリエステル製の糸がある方はそちらを使いましょう。
木綿糸(綿100%)しかないよ〜、という方はそれでも大丈夫です。
木綿糸は水に濡れると縮む可能性があるので、より余裕を持った糸運びを心がけてみてください。[詳しくは以下でご説明します]
こちらのラッシュガードに手縫いで付けていきます。
アイロンで付けるまでの工程はミシン縫いと同じです。
アイロン接着したら、手縫いしていきます。
縫い方は流しまつりの要領でまつっていきます。
step
1生地の裏から針を出す
糸を玉結びしたら水着の裏から名札の端より1~2mm内側へ針を出します。
縫い始める場所はどこでも大丈夫です。
step
22~3mm先の名札と生地の境目に針を刺し、また2~3mm先の名札の内側から針を出します
step
3この動作を繰り返します
縫い進める際、糸を引っ張らずふんわりと生地上にかかるように糸を添わせてください
一辺が終わるごとに生地を横に伸ばしてみて、十分な伸縮があることを確認すると安心です。
step
4角の縫い方
角は剥がれやすいので、しっかり留めたい箇所です。
画像のように対角線になるように刺して縫いましょう。
一周縫い終わったら裏で玉止めします。
完成です。
裏から見るとこんなかんじです。
まとめ
今回は水着の名札の付け方をご紹介しました。
水着以外にも体にフィットするタイプのユニフォームなど、ストレッチ素材への名札付けの参考にしてみてください。