
こんな疑問にお答えします。
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バッグのサイズと仕様

- タテ約32センチ×ヨコ約43センチ、持ち手約30センチ
- 裏地あり
- 内ポケット付き

内ポケットはタテ16cm×ヨコ20cmのサイズです
前回はマチ付きレッスンバッグの作り方をご紹介させていただきましたが、
今回はマチなしのレッスンバッグのご紹介です。
前回と今回で違う点はマチの有無と持ち手の種類、そして最も重要な違いはその作り方です。
表袋と裏袋をそれぞれ仕立ててから、最後に合わせる前回の作り方に対し、
今回は表地・裏地とも一緒に縫い合わせ、開き口でひっくり返す作り方をします。
俗に言う「どんでん返し」と呼ばれる手法です。
裏付きレッスンバッグの作り方として広く普及している方法です。
ひっくり返す手順が少しややこしく見えるかもしれませんが、簡単ですのでぜひ作ってみてくださいね。
必要な材料

- 表地・・・1枚裁ちの場合(幅45cm以上のもの)70cm
2枚裁ちの場合(幅110cm以上のもの)35cm
- 裏地・・・(幅90cm以上のもの)70cm
- アクリルテープ・・・(2.5cm幅)32cm×2本[計64cm]
- ミシン糸・・・シャッペスパン60番
今回使った生地
表地・・・オックス生地 綿100% 110cm幅

ギンガムチェックの柄にフルーツとリボン、スイーツ。
可愛いが全て詰まったこの生地は、清原株式会社さんの販売するオリジナル生地です。
キヨハラさんといえば手芸・クラフト製品で有名なメーカーですね、特にレジン液は定評のあるものではないでしょうか。
今回の生地はクラシカルモダンシュシュと呼ばれる種類ですが、他にもたくさんの可愛い生地を展開しています。
見るといろいろ欲しくなります(作るのが間に合わないと分かりつつ・・・)
裏地・・・スケアープリント 綿100% 108cm幅

表地が華やかな柄なので、裏地も柄物にしたらうるさくなるんじゃない?
と、はじめは柄物を候補から外していたのですが、合わせてみたら意外や意外(?)
小ぶりで淡い色合いのさくらんぼ柄が上品に収まってくれました。
スケアー生地はブロードやシーチングより薄くて柔らかい生地です。
生地の下準備をする
裁断前に生地の状態を確認し、必要に応じて水通しや地直しをします。
水通しについてはこちら
地直しについてはこちら
上記の下準備が必要ない生地も、購入したてはたたみジワが付いていたりします。
その際は、アイロンをかけて整えます。
生地を裁つ
完成サイズに縫い代分を足したサイズで生地を裁断します。
表地の柄により1枚裁ちか2枚裁ちに分かれます。
さらに詳しく
柄に上下がない場合は1枚裁ち、上下がある場合は2枚裁ちにします
1枚断ちの方法

生地の柄に上下がない場合は本体を前後つなげたまま裁断します。
このことを1枚裁ちといいます。
2枚断ちの方法

生地の柄に上下がある場合は、本体を2枚に分けて裁断します。
このことを2枚裁ちといいます。
1枚裁ちだと片面の柄が逆さまになってしまうので、それを避けるためです。
2枚裁ちの中でも、ヨコ地で生地を取る場合

実際に裁断する際は、生地の耳がかからないように裁ち合わせましょう
プリントされている柄の方向によっては、画像のように生地の耳に対し並行に裁ち合わせる事になる場合があります。
いわゆるヨコ地で取る方法です。
今回のチェリー柄の生地がまさしくそうなのですが。
そうなるとまた生地の必要数が変わってきますので、生地選びの際は注意しましょう。
裏地のサイズ

裏地は表布の1枚裁ちに、ポケット分の生地を追加して裁断します。
生地に印付けをする

袋口を半分に折り、中心に印を付けておきます。
印付けはチャコペンやノッチ(切り込み)、ヘラ等お好きな方法で大丈夫です。
縫製
ポケットを作る(ミシン針11番)

ポケット布を用意し、
ポケット口以外の部分をロックミシン(またはジグザグミシン)します。

ポケット口を1cmの三つ折りにアイロンします。
アイロン定規があると便利です

三つ折りの際をミシンで縫います。
縫い代から針が落ちないようにゆっくり縫い進めるといいです。

ポケット口周りをアイロンで1cmに折ります。

裏地にポケット位置の印を付けます。
生地の中心から8cm下の箇所にポケットが付くように印を付けます。
チャコペンは水で消える物や自然に消える物を使うと便利です
もっと丁寧に

ポケット口の両端(裏)に接着芯を貼って補強をすると、より強度が増します。
より丁寧に仕上げたい方はやってください。
既製品でここまで丁寧にやっているものはなかなかないので、手作りならではです。

ポケットをマチ針で止めたら縫っていきます。

画像のように、ポケット口の両脇を三角形に縫い、斜めの縫い目を重ねて縫うことにより丈夫に縫い付けることが出来ます。
角を縫うときは、針を刺したまま押さえを持ち上げ、生地を回したら押さえを下げて続きを縫う、という方向転換をしながら縫い進めましょう

[重要]表地に持ち手を仮止めする(ミシン針14番)

生地の中心から左右7cmの箇所に持ち手をマチ針で止めます。
持ち手の位置がズレたり、斜めに付いてしまったりすると目立つので丁寧に作業していきましょう。

布端から5mmの箇所をミシンで仮止めします。
- 袋口に対して持ち手が直角になるように止めます
- 持ち手がねじれないように注意します
持ち手2本とも同様に縫い付けます。
(2枚裁ちの場合)表地の底を縫い合わせる

表地2枚を中表に合わせ、バッグの底部分を縫い代1cmで縫い合わせます。
縫い代は割ります。
表地と裏地の袋口を縫い合わせる

持ち手を付けた表布の上に、裏地を中表になるように重ねます。

重ねたら縫い代1cmで袋口を縫います。

これはミシンの送り刃との関係があるのですが、このような時には生地が薄い方(裏地)を下にして縫ってみてくださいね。


縫い合わせたらアイロンで割ります。

返し口を残して両脇を縫い合わせる

今度は袋口を合わせるようにパタンと折り返します。
返し口(10cm)を残して両脇を縫い代1cmで縫い合わせます。
返し口、縫い始め縫い終わりは返し縫いを忘れずに
表に返す前にやっておくと良いこと

返し口の縫い代をアイロンで折っておくと、返した後の閉じる作業がやりやすくなります。

返す前に角を整えると綺麗に仕上がります。

縫い目に沿ってアイロンで縫い代を押さえます。

折り目を開いて、角の縫い代をちょこっと切ります。

再び折り目を戻したら、角を押さえながら返し口から表に返していきます。
返し口から表に返す


返したら角を目打ちで整えます。

返し終えたら返し口を閉じます。

返し口を突き合わせにマチ針で止めます。

折り目の際をミシンがけします。
手でまつってもよいです。
袋口にステッチをかける

表地の中に裏地を入れます。

袋口をアイロンで整えたら、5mmの幅でステッチをかけます。
さらに詳しく
袋口は基本的に突き合わせでアイロンしますが、私は気持ち程度裏地が内側にくるようにアイロンしています。
袋口は後ろの脇の縫い目近くから縫い始めると縫い目の重なりが目立ちにくいです。
完成

お疲れ様でした。
まとめ
裏地付きのレッスンバッグの作り方ですが、実は裏と表の縫い合わせ方が2種類あります。
そのうち今回は表と裏を一緒に縫い、返し口で一気にひっくり返す「どんでん返し」で仕立てる方法をご紹介させていただきました。
お子さんの好きな柄を一緒に選んで手作りしてみてはいかがでしょうか。
もう一つの縫い合わせ方については、[材料は生地と糸だけ]マチ付きレッスンバッグの作り方☆裏地あり、共布持ち手、ポケット付きでご紹介していますので、よろしければご覧ください。