こんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- アップリケとは?
- アップリケの縫い方の基本【3種類】
- 縫い方を変えることでアップリケの雰囲気も変わる
このサイトでは、これまでアップリケについて触れた記事をいくつか投稿してきました。
詳しくは、
>>【定番3箇所】保育園・幼稚園帽子のアレンジ・デコレーション方法
>>【ワンランク上へ】園帽子アレンジを裏まできれいに仕上げる方法
でご説明しています。
そこでアップリケに興味を持ってくれた人がいたらうれしい限りですが、始めるにあたって疑問に思うことは多いのではないでしょうか。
今回は、アップリケを作るにはどんな縫い方をするのか、その種類をご紹介します。
ちなみに、ここでご紹介する縫い方はお裁縫で使われている基本的なものだけです。
ちょっとした針仕事の際にすでに使っている人もいるかもしれません。
また、縫い方によって雰囲気がどう変わるかなども比較してみますので、参考にしていただけたらいいなと思います。
アップリケってなに?
アップリケとは、土台となる布の上にカットした生地を重ねて縫い付ける装飾のことを言います。
パッチワークやハワイアンキルトなど、アップリケの技法で仕上げたものはいろいろあります。
このブログでは主にレッスンバッグなどの子ども用品に施すアップリケをご紹介しています。
それには扱いやすく、耐久性もあるフェルトを使ったアップリケがメインとなります。
基本は3種類
アップリケの縫い方の基本は3種類です。
ただし、アップリケも凝ったものになると素材もフェルトだけではなくなり、デザインによっていろいろな縫い方が出てきます。
それについてはまた改めてご紹介したいと思います。
前置きが長くなりましたが、アップリケに使う縫い方は以下の通りです。
①たてまつり
たてまつりとは、縫い目がたてになるように縫っていく方法です。
正直、たてまつりさえ覚えておけばアップリケは完成しちゃいます。
それくらい、アップリケの大部分を占める縫い方です。
というのも、アップリケの本体であるフェルトなどを縫い付ける作業は、たてまつりで縫うからです。
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星やハートなど、簡単なモチーフならたてまつりだけで完成できます。
そういったアップリケだけで十分という人は、次の②、③はいらないです。
たてまつりだけ覚えればOKです。
例えばこちらの星とおにぎりは、顔をつけなければ縫い方はたてまつりだけです。
②アウトラインステッチ
アウトラインステッチとは、ロープのねじれのような、立体的な見た目になる縫い方です。
こちらは線状のものを表現するときに使います。
例えば果物の模様とかお顔の口とか、フェルトの縫い付けだけでは表現しきれない部分ですね。
イニシャルなどの文字も、このアウトラインステッチを使います。
先ほど説明した、たてまつりだけでもアップリケは完成できるのですが、アウトラインステッチを覚えておくとデザインのバリエーションがかなり広がります。
③バックステッチ
バックステッチとは、ミシンの縫い目のような見た目のステッチです。
用途はアウトラインと同じで、線状のものを表現するときに使います。
両者の違いは、アウトラインの縫い目が立体的なのに対し、バックステッチはフラットな縫い目です。
それぞれの良さがありますので、好みやご自身のやりやすい方でやるのがよいです。
ちなみに、バックステッチは縫い目の長さが目立ちやすいので、慣れないうちは縫い目の長さ調整(均等の長さに縫っていくこと)が難しく感じるかもしれません。
そしてバックステッチのもう一つの用途が、たてまつり同様フェルト本体の縫い付けに使える、ということです。
フェルトの少し内側をバックステッチでぐるっと縫っていく感じです。
縫い目がしっかり見える縫い付け方になるので、たてまつりに比べるとメリハリのある仕上がりになります。
既製品にあるようなミシン縫いしたアップリケの雰囲気、とも言えます。
たてまつりとバックステッチを比較してみる
先ほどフェルト本体を縫い付ける方法に、たてまつりとバックステッチをご紹介しました。
ではどのように雰囲気が変わるのか、比較してみましょう。
たてまつり仕上げ
たてまつりで縫うと、フェルトのふわっとした素材感を感じる仕上がりになります。
縫い目が目立ちにくいので、アップリケのデザインを選ばず使うことができます。
たてまつりの特徴
- 縫い目が目立ちにくいので、どんな形・デザインにも適している
- フェルトのぬくもりある仕上がり
- 技術に自信がなくても(多少雑でも)OK
バックステッチ仕上げ
バックステッチで縫うと、縫い目がはっきりして、縁取りされたような仕上がりになります。
このハンバーガーで言うと、よりポップでパンチの効いた印象になりますね。
こんな方におすすめ
- 縫い目がはっきりと見えるので、アップリケのラインがしっかりわかる
- 食べ物や乗り物など、物でのデザインがおすすめ
- 縫い目の幅を揃えられるようになるまで、慣れが必要
バックステッチは、食べ物などシルエットだけで成り立つような、形のはっきりしたデザインに使うとより映えます。
基本はたてまつりがおすすめ
特徴を比較しましたが、実際どっちで縫ったらいいの?と新たな疑問を生んでしまったかもしれません。
結論を言うと、個人的にはたてまつりがおすすめです。
たてまつりはどんなデザインにも馴染むことと、技術に不安のある人も取り組みやすいからです。
もちろんどちらの縫い方でも間違いではないですし、実際は好みによるところが大きいです。
メインはたてまつりでやってみて、そのときのデザインやイメージでバックステッチでやってみる、と言うように使い分けするのがおすすめです。
まとめ
アップリケはお裁縫の基本的な縫い方を、数種類覚えるだけでできてしまいます。
ちょっとしたワンポイントにもおすすめなアップリケ、ぜひ挑戦してみてください。