こんな疑問にお答えします。
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呼び方いろいろ、鍵盤ハーモニカ。ピアニカ、メロディオンは商品名です!お下がりを使う際は唄口に注意!
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布バッグのサイズ
教具としておなじみの鍵盤ハーモニカ。
付属のハードケースは本体を保護・収納するにはコンパクトで良いのですが、持ち運ぶとなるとちょっと扱いづらい…
そんなときハードケースごと入れられる布バッグがあると持ち運びに便利です。
バッグのサイズ
- 本体・・・タテ約24㎝×ヨコ約48㎝×マチ約8㎝
- 持ち手・・・約38㎝
- ショルダー紐・・・約39〜71㎝(パーツ部分の長さは含めず紐のみ)
- その他仕様・・・マジックテープ止め、ショルダー紐取り外し・長さ調節可能
今回作成するバッグは32鍵盤用のサイズです。
これは小学校で使われる一般的な鍵盤数です。
横幅、マチ共に余裕を持ったサイズですので、各メーカーのハードケースごとすっぽり入ります。
また、持ち手の他に取り外し可能のショルダー紐も付けていますので、斜めがけで使うこともできますよ。
ショルダー紐の取り付けと聞いて難しく思えるかもしれませんが、持ち手と同じテープをパーツに通して端を縫うだけなので、簡単です。
なお、バッグのサイズは鍵盤の数により横幅が変わってきますので、32鍵盤よりも鍵盤の数が少ない、または多いものをお持ちの方は作成サイズの調整をしてくださいね。
必要な道具
- ミシン
- アイロン
- 裁ちばさみ
- 糸切ばさみ
- 定規
- チャコペン
- ミシン針(キルティング等厚地の生地は14番を使用します)
- マチ針
あると便利なもの
- 目打ち
- 手芸用クリップ
たくさん書きましたが、基本的な裁縫道具があれば作れます。
特別な道具は必要ありません。
必要な材料
- 生地(キルティング素材・最低幅100㎝×50㎝)
- ミシン糸(シャッペスパン60番)
- アクリルテープ(2.5㎝幅×1.8m)
- 縫製用マジックテープ(2.5cm幅×6cm)
- Dカン(2.5cm幅×2個)
- ナスカン(2.5cm幅×2個)
- アジャスターカン(2.5cm幅×1個)
生地
おすすめはキルティング生地です。
なるべく作りやすくするために裏地無しで仕上げているため、厚みがあっても縫いやすいキルティングは、最適です。
柔らかいながらも1枚でしっかりしたバッグになります。
両面プリントされているキルティングも販売されていますので、それを使えば裏地いらずでかわいいです。
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用尺ですが、生地の幅をよく確認しましょう。
今回のサイズの場合、最低100㎝幅あれば50㎝の用尺で作れます。
ミシン糸
今回使用するキルティングは厚地に分類されますが、普通地用とされる60番の糸を使用しています。
それは厚地ながらも生地自体が綿をはさんであり柔らかく、また、バッグの製作過程でもそこまで分厚く重なる箇所がないので、わざわざ厚地用の糸にしなくてもよいという判断からです。
ミシン糸は余りますので、普通地用の糸の方が何かと使い道があるというのも理由のひとつです。
アクリルテープ
手芸屋さんに行くといろいろな種類のアクリルテープが売っています。
太さもたくさんありますので、お好きな太さで作っていただいて大丈夫です。
あまり細すぎても太すぎても使いずらくなってしまいますので、2〜3㎝の太さに設定するのがおすすめです。
また、色もベーシックな無地のものからステッチや柄が入っているもの、素材にラメが入っていてキラキラしているもの等、たくさんの色柄があります。
それだけでまたバッグの雰囲気が変わります。楽しいですね。
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マジックテープ
開け閉めに負荷がかかる部分なのでしっかり縫い付けたい箇所です。
接着剤の付いていない縫製用マジックテープを用意しましょう。
画像では切り売りのものを使用していますが、必要な長さは6㎝と少量です。
Dカン・ナスカン・アジャスターカン
今回各パーツはプラスチック製を使用しています。
子どもが使用するという名目ですので、金属よりも軽くて汚れや錆びに強いプラスチック製を選びましょう。
そのほうが安価に収まるのも利点です。
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生地の下準備をする
裁断前に生地の状態を確認し、必要に応じて水通しや地直しをします。
水通しについてはこちら
地直しについてはこちら
上記の下準備が必要ない生地も、購入したてはたたみジワが付いていたりします。
その際は、アイロンをかけて整えます。
生地・テープの裁断
材料を用意したら生地・テープを裁断していきましょう。
今回は106㎝幅の生地を50㎝使用しています。
生地の裁断
パーツは全て直線なので、定規とチャコで線を引いたら裁ちばさみで切りましょう。
ちなみに、私は今回もそうですがギンガムチェックの柄をよく使います。
柄自体が好きなことはもちろんなのですが、細かいギンガムチェックの生地だと柄が印代わりになってチャコで全部書かなくていいので便利です。
そんな使いやすさもあってギンガムチェックが大好きです(笑)
テープの裁断
アクリルテープを必要な長さにカットします。
ショルダー紐・・・88㎝
持ち手・・・40㎝×2本
Dカンタブ・・・6㎝×2本
印つけをする
生地を裁断したら印つけをしていきましょう。合印とも言いますね。
なんか面倒だな、と思える作業ですが、印をつけることで縫いズレを防いで綺麗な仕上がりになりますので、大事な作業です。
画像を見ると印がいっぱいに思えるかもしれませんが、今回は面倒な印つけはほぼありませんので安心してください。
・中心は生地を半分に折って印つけすれば大丈夫です。
・本体下側の角と、マチ布のその部分にあたる箇所のみ出来上がりに印をつけましょう。
ほつれ止めの処理をする
生地を裁断したら端の処理をしましょう。
画像黄色のライン、つまり本体布(2枚)とマチ布の端にロックミシン(またはジグザグミシン)をかけます。
バッグの上部、開け口の部分は見返しが付くので端の処理は必要ありません。
縫製
下準備が終わったら、パーツを組み立てていきます。
ふたを作る
まず、バッグのふたを作ります。
ふた(裏)にマジックテープ(フック側)を縫い付ける
ふた部分のマジックテープはザラザラしていて硬い面(フック側)の方を使用します。間違えないように注意しましょう
ふた布のどちらか1枚にマジックテープを縫い付けます。
これはふたの裏側にあたる部分になります。
マジックテープの位置は生地端から2㎝内側に付けます。
(縫い代は1㎝なので、出来上がりはふたの1㎝内側の位置にテープが付きます)
仮止めする際はマジックテープが硬いので、マチ針で止めづらいかもしれません。
そんなときは布用の仮止めのりがあると便利です。
印に縫います。
始めと終わりは返し縫いします。
開け閉めに負荷がかかる場所なのでしっかりさせるために印に縫います。
ふた先を二重に縫いつつ一度で仕上げる理由で上記の順番になっています。
ふた布2枚を中表にして縫う
ふた布2枚を中表にしたら縫い代1センチで縫います。
表に返して形を整える
次に縫い目をアイロンで片側に折り、折り目をつけたら角の縫い代を少し切り落とします。
角の縫い代を綺麗に畳んだら、なるべくそのまま表に返します。
目打ち等で角を出し、全体の形を整えたらアイロンで押さえます。
ふた周りにステッチをかける
ふた周りを5mm幅でステッチをかけます。
マチ幅の中央を縫う
マチ布を半分にアイロンで折り、折った端から3mm程の際を縫います。
こうして中央線を入れることで使わない時たたみやすくなります。
なくても使用上問題はないです。
面倒な方はとばしてもらっても大丈夫です。ただ、中央線分としてマチ幅に5mmプラスしていますので、その分カットしてください。
Dカンタブを仮止めする
Dカンにアクリルテープを通し、テープを半分に折ります。
テープ端に粗ミシンをかけて留めておくと作業がしやすいです。
マチの布端の中心にタブを置いてクリップで止めます。
もう片方も同様に止めます。
止めたら布端から5mm程の箇所をミシンで仮止めします。
これでマチの下準備が出来ました。
本体にマジックテープ(ループ側)を付ける
生地の中心から4㎝下の位置にマジックテープ(ループ側)を縫い付けます。
本体側はふわふわしていて柔らかい面(ループ側)のマジックテープを使います。
生地の上中心から4㎝下がった箇所へ縫い付けます。
マジックテープの縫い方はふたと同様に印に縫います。
フタ、持ち手を仮止めする
生地の中心から左右それぞれ6.5㎝ずつの位置に持ち手を合わせます。
持ち手の端と生地端を合わせて5㎜程下のあたりをミシンで仮止めします。
本体のもう1枚も同様に持ち手を仮止めします。
こちらは併せてフタも仮止めします。
フタは生地の中央にくるように布端に合わせ、5mm程下をミシンします。
中表にして本体とマチを縫う
バッグ本体を組み立てます。
これから画像のように、布を中表にします。
STARTからFINISHまで針を外さず、本体とマチをコの字に縫って行きます。
慣れないと少しやりづらいかもしれません。
というのも、画像の1〜3まで全て仮止めしてから縫おうとするとかなり縫いづらいです。
マチは側面と底をひとつなぎに生地を取っていますので、角の部分の縫い代が窮屈になります。(出来上がり寸法としては合っていますので安心してくださいね)
このように、マチ布に本体の角のように縫い代がないのがお分かりいただけるでしょうか。
なので、仮止めは一辺ずつしながら縫っていきます。
コツが分かれば難しくないので、慣れていきましょう。
step
11の辺を仮止めして、角まで縫う
マチと本体の角の合印はマチ針でしっかりとめるとやりやすいです。
ミシンが角まで来たら停止します。
step
2針を刺した状態で2の辺を仮止めし、次の角まで縫う
角まで来たらミシンを停止し、針を刺した状態で抑え金を上げて生地を直角に回します。
そしてそのまま針を刺した状態で2の辺を仮止めし、次の角まで縫います。
1同様に、角の合印はマチ針でしっかりとめましょう。
ミシンが角まで来たら停止します。
step
3ステップ2同様に3の辺も縫う
ステップ2の繰り返しです。
針を刺した状態で3の辺を仮止めし、最後まで縫いましょう。
※縫い始めと縫い終わりは返し縫いします。
step
4もう1枚の本体も同様に縫い付ける
もう1枚の本体も同じように縫い付けます。
縫い終わりました。
だいぶ形になってきましたね、あと少しです!
見返しを作る
見返し布2枚の両端を縫い(縫い代1㎝)、縫い代を割ります。
はじめに中心の印を付けていたと思いますが、印を付けていない方をロックミシン(またはジグザグミシン)します。
見返しを付ける
本体を表に返します。
見返しのロックミシンをかけていない方と本体の布端を合わせ、仮止めします。
中心の印同士を合わせ、見返しの縫い目はマチの中心にくるようにします。
縫い代はすべて割ります。
仮止めしたらぐるっと一周縫います。
※縫い始めと縫い終わりは返し縫いします。
タブの部分は特に厚みがあるので針の進みが悪くなりがちです。しっかり針が刺さるようにゆっくり縫いましょう
袋口をアイロンで整え、ステッチをかける
袋口の縫い代をアイロンで割ります。
割ったら縫い目が突き合わせになるように開き口をアイロンで整えます。
整えたらマチ針(またはクリップ)で仮止めし、まず布端から5mmのステッチをかけます。
その後、さらに布端から3cmのところをステッチをします。
糸の重なりが目立ちにくい後ろの脇近くから縫い始めます
裏
表
本体の周りをコバステッチする
最後に、本体とマチを重ねて周りをコバステッチします。
なるべく際にステッチしたいところですが、厚みがあるので3mm程の箇所にステッチ出来ればいいです。
これで本体は完成です!
あとはショルダー紐の作成のみです。
ショルダー紐を作る
アクリルテープにパーツを通して端を縫うだけなので、簡単です。
まずアジャスターカンを用意し、どちらか一方のアクリルテープの先に通します。
アジャスターカンから2cmのところでテープの端を1.5cm折り、クリップで止めます。
折る位置は上記に限らず自身が縫いやすい位置で折ってかまいません。
ただ、短すぎると縫いづらくなり、長すぎると紐の調節がしづらくなりますので、折りながら決めてみてください。
5~6mmの間隔で並行に2,3回縫います。
四角□に縫ってもらっても大丈夫です。
次に反対側のテープの先から画像のようにナスカンを1個、通します。
ナスカンを通したらそのまま先ほど取り付けたアジャスターカンにテープの先を通します。
通し終えたら、もう1個のナスカンを通します。
ナスカンを通したらアジャスターカン同様に、先を折って縫います。
ナスカンから2.5cmのところでテープの端を1.5cm折り、クリップで止めます。
5~6mmの間隔で並行に2,3回縫います。
四角□に縫ってもらっても大丈夫です。
ショルダー紐の出来上がりです。
完成
バッグの完成です!
お疲れ様でした。
まとめ
取り出し口までマチがあるタイプのレッスンバッグの作り方をご紹介しました。
特別難しい作業はないですが、ショルダー紐はパーツを通す順番を間違えないようにしましょう。
お子さんと一緒に好きな柄を選んで手作りしてみてはいかがでしょうか。