こんな疑問にお答えします!
裾直しは自分で出来ます
普段使いのズボンならまだしも、スーツやユニフォームのスラックスとなると裾直しはお店で頼むもの、と思っていませんか?
スラックスの裾上げって自分で出来ちゃいます。
簡単に言って、①切って ②折って ③とめる、です(^o^)
なんなら、ミシンがなくても出来ます。
あった方が短時間で綺麗に出来ますよ。
覚えておくと便利!今すぐ着たい!が叶います
お店に依頼すればもちろん手間要らずで綺麗に仕上げてくれるので安心ですが、
一般的には仕上がりまでに日数がかかる・費用がかかるのが難点です。
特に日数に関してはお店で頼んだ場合、お渡しまで数日〜1週間(2週間のところも)ありますので、すぐに着たい人にとってやきもきしてしまうのでは。
かくいう私の夫も「ゴルフ前日にスラックスを買う、買ったスーツを翌日に着たがる」の常習犯です。。。
そんな時自分で裾上げが出来ればすぐ着られますので、覚えておくと便利ですよ。
では肝心の裾上げ方法について説明していきます!
スラックスの裾上げ方法
今回は「シングル、靴擦れ付き」の裾上げ方法です。
え、なにそれ?と思った方は、こちらもご覧くださいね。
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【ズボンの裾上げ】シングルとダブルとは?どっちにするべき?
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ズボンのかかとに付いている布の正体。靴擦れ(くつずれ)とは?
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必要なもの
- ミシン
- アイロン
- ミシン糸(生地の厚さによりますが60番でほとんど大丈夫です)
- 竹尺などの定規
- チャコペン
- 裁ちばさみ
- 糸切りばさみ
- 縫い針
- マチ針
多く感じましたか?要は裁縫道具とミシン糸だけです。
[重要]仕上がり丈を決めましょう
丈は重要なので、着用する本人が履いて決めましょう。
その際は実際に着用する位置、ジャストウエストで履きます。
もっというとスラックスに合わせる靴も一緒に履いてもらうと、よりイメージしやすいかもしれません。
裾の位置ですが、迷ったら床から指2本分の位置を目安に決めてみてください。
そこからもう少し短い方がいいとか、好みに合わせて丈の位置を調整してみてくださいね。
外側に折り込んで丈を決めたら固定しましょう。
画像ではマチ針で止めていますが、ダブルクリップ等で止めても大丈夫です。
固定した部分がずれないよう脱いでもらったら、裾上げしていきましょう。
余分な布をカットします
まず、スラックスの縫い代、私は11㎝程とっています。
これはカジュアルなズボン等に比べるとかなり縫い代が多いと思うのですが、
一番の理由は裾に重みを持たせるためです。
裾に重みがあると生地が下にまっすぐ落ちてキレイなラインになります。
あとはこれだけ縫い代残しておくと、後からダブルに変更することも(なんとか)出来ます。
ただ、テーパード等先細りのデザインだと折り返した際裾まわりが足りなくなります。
その場合縫い代を短くするか、一度縫い目をほどく工程を入れてあげると綺麗に収まります。
→縫い目をほどいて縫い直す方法は、【意外と簡単?】ダブル仕上げの裾上げ方法。スーツのスラックスの裾上げは自分で出来ます!【靴ずれあり】
でご紹介しています。
縫い代の話が長くなりましたが、丈が決まったら余分な布をカットします。
出来上がり丈+縫い代11㎝の箇所にチャコペンで裾まわりぐるっと線を引き、、裁ちばさみで切ります。
縫い代が多いので、このように布端からの余り分を測って印を付けた方がやりやすいです。
このときカットした布は後ほど靴擦れ作りに使うので、捨てないで!
ほつれ止めをする
裾にロックミシンまたはジグザグミシンをかけます。
出来上がり線に折り上げる
出来上がりの線に折り上げて、アイロンで折り目をつけます。
表側に出来上がり線を書いてから折るとやりやすいです。
アイロンで消えるチャコなら印残り無しで安心です。
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靴擦れを作って、縫い付ける
靴擦れは先ほどカットした余分な布を使います。
お直し前の裾にはもともとロックミシンがかかっているので、それをそのまま利用しちゃいます。
出来上がり+縫い代分で切ります。
ロックミシンがかかっていない部分を出来上がり線にアイロンで折っていきましょう
アイロン定規があると便利!
価格:693円 |
靴擦れ布を折ったら縫い付けます。
このように、ズボンの後ろ中心、縫い代側に付けます。
マチ針(またはしつけ糸)で仮止めし、画像水色の線のように外側を四角に縫った後、下側の縫い目より5mm上をもう一度縫います。
裾まわりは細いので、ミシンの補助テーブルを外して細い幅の台にして縫いましょう。
後ろ中心は出来上がり線ぴったりに、そこから両端で5mm程、自然に上げるのがポイント
靴擦れが完成しました。
あとは裾を止めるだけです。
裾をまつりつける
裾をまつり縫いします。
ここではロックミシン(またはジグザグミシン)の糸にからませたまつり縫いをご紹介しています。
手順としては流しまつりと同じです。
なぜかこのまつり縫いの方法、なかなか見かけないんですよねぇ、学校で教わった方法ですけど。
正式な呼び名がわからないので私は勝手にロックまつりと呼んでいます(笑)
ではまず出来上がりに折り、しつけ糸で止めます。
止める際、裾と本体の脇の縫い目を合わせましょう
縫い針を用意して、手でまつっていきます。
step
1縫い代の内側から針を出します
step
25mm程先の表布の織り糸を1〜2本すくったあと、同じく5mm程先の縫い代の裏から針を出します。
縫い代の裏から針を出す際、ロックミシン(またはジグザグミシン)の縫い幅のあたりに針を出します。
step
3この動作を繰り返していきます
ぐるっと一周まつったら最後に玉止めをして終了です。
表にひびかないよう、糸を引っ張りすぎないで縫うことがキレイに仕上がるコツです
まつり終わったら、仕上げのアイロンをしましょう。
アイロンする際は、当て布(またはアイロンカバー)をしてくださいね。
センタープレスも忘れずに。
完成
おつかれさまでした。
まとめ
コツは靴擦れを取り付ける際、中心を出来上がり線とぴったり合わせること。
裾まつりの際、なるべく表にひびかないように気をつけること。
くらいでしょうか。
慣れてしまえば30分〜1時間程度で出来ると思いますので、急ぎの場面でも役立ちます。
ぜひ挑戦してみてください。